既成概念をぶっ壊す!?

既成概念をぶっ壊したほうが良い方の具体的な話しを題材にしてみます。

 私は地声で最高音がC5までしかでません。C♯5以上の音がでてくる曲は歌いたくありません。

 私は裏声であればC♯5~C7まででますが、C5以下は地声になってしまうので、クラシックで使えない。


 私は女性なので、バスみたいな太い声はでないですし、だしたくありません。


 私は男性なので、笛のような高い声はでないですし、だしても歌に使えないから意味がないと思います。


 私は黒人じゃないから、頭蓋骨の共鳴がしにくいです。どう頑張っても日本人は敵わない。

ここからここがとか、そういう次元の話しだからいつまでたっても上手くならないんじゃないかなと思います。
何何だから何何みたいなのを口にだしたり、思考していると、本当にそうなってしまうのですよ。

人間には大いなる可能性が満ち溢れています。
確かに多少の個体差はあるにしても、そんなの多少ですよ。


C5が地声のような声ででるのなら、C5では裏声の機能は使っているはずです。C5で裏声の機能を使えているから、地声のような声がその音ででるわけです。であれば、C5の音がでないと決めつけないほうが良い。後、C5とC♯5の間に固ーい壁があるわけでもないので、鍛えればでないことはない。今すぐにとはいかないにしても決めつけてはいけない。


ういう地声かにもよるが、地声=ダメという考えがそもそもダメ。C5以下に限らず、ほとんどの音が地声、裏声の機能共に存在している。ここから地声とか、ここから裏声とかがそもそもない。ただ、地声に聞こえる、裏声に聞こえるってだけ。自分の聴覚上の感覚だけで決めつけてはいけない


女性と男性で声帯の個体差、ホルモンバランス等の生体的な差はあれど、一番に声に影響を与えるのは環境因子。日本は特に女性は高くてかわいい声、男性は低くてしっかりした声みたいな理想像みたいなジェンダ意識が蔓延っている。女の人がはじめましての時にドスの効いた低い声だとびっくりするでしょう、逆に男の人がかわいい甲高い声だったらびっくりするでしょう。ただ、それは我々のいる日本が特にそういうジェンダ意識のもとにさらされているからであって、男性は低い音、女性は高い音みたいな事には決してなりません。そもそもバスのような低い声もでない、だしたくない人は、高い声も安定しませんし、そのうち声にぼろがでてきます。


3と少し重複しますが、こちらも同じ。ちなみに、増えみたいな声というのは、音声的にはすごく高い音ではありますが、すごく低い声と関係がかなり深いのです。なので、男性であることを主張するのであれば、余計にやったほうが良いです。後、歌に使えないからとか、意味がないから等。


黒人でもめちゃくちゃ声が小さくて、歌が下手な人もいますし、日本人でも声が大きくて、歌が上手い人もいます。そもそも、頭蓋骨の中は空っぽで空間になっているわけではないので、共鳴ではなく共振です。頭蓋骨が大きかろうが、小さかろうが、その人と喉の筋肉、声帯の状態、共鳴腔によって実際の響きが変わるので、共振に差がでたとしても変わりはほとんどありません。

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